新しいのもみないとね。

サマーウォーズの時にアニメ好きなら愛情こめて語って欲しいと書いたけど、カートゥーン:アニメーション100年史翻訳している「と学会」の人、「と学会」とアニメーション関係のイベントスケジュールをココログに書いてくれてる。
FKJのスケジュール帳
批判・批評じみたことは一切書かず、おそらくオススメと思われるものは太字にしてるだけ。
なんかね、もううっかり目から汗ですよ。ワイパーですよ・・・
とにかく屋根裏のポムネンカ見逃さないようにしなきゃ!ユーロスペース2のタイムテーブルによると9/11まではやっている模様。

映画よりアニメーションが先-エミール・レイノーEmile Reynaud-

エミール・レイノーEmile Reynaud
変態としては、テキストだけでもハァハァ読んでしまうが、興味ない人は全く?だと思うので簡単に。エミール・レイノーリュミエール兄弟が映画を発表する(1895年)より前にアニメーションを制作して上映していた。(1894年)
どういう作品かというと・・・お願いyoutube!これ100年以上前の作品ですのよ、奥様!

最初のもそうだけど、適当にあらすじつけて諸星大二郎が学生時代に作ったとかいえば通りそう。

「光のパントマイムpantomime lunineuse」と銘打ちこのようなアニメーションを上映し、中止された1900年まで自作した上映器械「テアトル・オプティークtheatre optique(光の劇場)」は50万人の観客を魅了したが最後は映画の勢いに対抗できず、劇場閉鎖。自作の器械も破壊してしまい、フィルムを来る日も来る日もセーヌ川に投げ続け、1917年1月9日に病院で死亡。『哀れなピエロ』Pauvre pierrot『脱衣所のまわりで』Autour d'une cabineの2本のみ現存。合掌。

アニメーション100年史-イントロダクション-

ブロガーもすなるディスる批評というものを一般人もしてみむとてするなり。のはずだったが、オスカー・フィッシンガー調べてたらすばらしいテキスト発見。
カートゥーン:アニメーション100年史
昔のこと知ってれば偉いってもんでもないし、見ると影響されるというのはあるけれども作品の元ネタとか、制作の仕組みを追っかけるのって楽しいと思うんだよね。本書は1988年に発表された作品なので、CGが発達した現在からすると古いところもあるし、アニメーションの評価が低かったために、必要以上に映画をけなしていたりするが、本質的なところは今でも十分に通用する。というか読んでいてわくわくする。
序文より

 実写映画とは対照的に、アニメーターが作品を作リ出す原料はただ一つ、人間の思考――様々な人々が物事や生物、その形態・運動・意味などから生み出した思考――だけである。彼らはこの思考を手作りのイメージによって表現する。アニメーターが練り上げたイメージは意図に基づいて連結されており、偶然の要素はない。したがって、作品制作には極めて長い時間がかかることになる。これは実写映画の比ではない。しかし、人間の思考のレパートリーは汲み尽くされることはない!

頼もしいw

 もっと説明に苦しむのは、例えばパリ芸術工芸美術館のような自動機械のコレクションにアニメーションが入っていないことだ。
 アニメーションが必要としている普及手段を、ビデオカセットがもたらしてくれると期待してもよいのだろうか?(注4)
4.〈原注〉何故なら、自宅で30回見返すために長編映画を購入する人間がいるだろうか?

こちらは完全に外れw

この作品を翻訳してくれている人はどうやら「と学会員」なのがひっかかるけど、変態的SFマニアからすると、「と学会」って埋もれてた作品を発掘してきてくれたので一方的にダメ出しできない。というか、これはすばらしい。

「サマーウォーズ」の感想

ひょんなことからチケット安く譲ってもらって見に行きましたが、おもしろかった!そういうきっかけがなければ、見逃していたと思うので本当に見にいけてよかった。
いろいろ文句言っている人も多いけれども、どうせケチつけるなら、「サマーウォーズ」の戦闘を「ウォーズマン理論」で説明するとか、トンデモ理論を展開してもらいたい。

文句をつけようと思えばいくらでもあるが、アニメが好きというのであれば愛情をこめて語って欲しい。
サマーウォーズ」の感想をいろいろ読んで、すばらしかったのはこちら。
見る前
HIGHLAND VIEW 【ハイランドビュー】 : 日本の夏。『サマーウォーズ』の夏。 < 『ぼくらのウォーゲーム』再構築(リビルド)の価値は >

見た後
HIGHLAND VIEW 【ハイランドビュー】 : サマー"ウォーズ"バケーション <田舎で見た、映画『サマーウォーズ』鑑賞メモ>

私は見る前まではウォー・ゲーム [DVD]こちらのパクリだと思っていたら、違くて
デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!/デジモンアドベンチャー【劇場版】 [DVD]の再構築であったというので、見てみたらこちらもおもしろい!
TV版は結構おもしろくて見ていたけど、映画もよかったとは。どちらが、いい悪いとかじゃなくて両方おもしろいから見たほうがよいと思う。

ポケモンはどちらかというと進化したほうが好きなんだけど(ex:ライチュウピカチュウデジモンは進化しても戻るからかどうなのか、進化前も後も好き(ex:アグモングレイモン

全然サマーウォーズの感想じゃなくなった・・・

ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか―感情労働の時代を読んで

ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか―感情労働の時代

ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか―感情労働の時代

この本に引用されているホックシールド感情労働の定義によると

(1)人々と面と向かっての接触あるいは声を通しての接触がある。
(2)働き手は、感謝や恐怖といった特定の感情状態を顧客に引き起こすことが求められる。
(3)雇用者は、訓練や指導監督を通じて働き手の感情面での活動を、ある程度コントロールすることができる。

と簡潔にかかれているのに、本書帯によると、

顧客をある特定の感情状態にするために、声のトーンや表情、態度を調節することによって自分の感情を管理する仕事を「感情労働」と呼びます。顧客と面と向かって応対する接客業や対人サービス業は、ほとんどこれに当てはまります。
仕事場ではあくまでも「職業としての自分」を演技しなければならないのです。それは「本当の自分」とは違う、周囲の期待に添うだけの「偽りの自己」であり、「にせ者」です。感情労働に習熟すればするほど、他人を欺く度合いが強くなっていき、本来の自分らしさが失われていく−これが感情労働の代償あるいは副作用です。その次に湧いてくるのは怒りでした。

身も蓋もない決め付け具合。本書抜粋と書いてあるが、どうも部分的に切り出してつなげた惹句だと思うが。著者が医療関係ということもあって、看護や介護職が善意でだけでは行えないということをかなり強調して書いているが、論理がコマッチャー並。全体的に寄せあわせの話ばかりで、アマゾンの商品説明の「『心が擦り切れないため』のノウハウ等を紹介はまったくなし。みんなでミーティングしてなんとかとかくらい。

だまされた感でいっぱいだが、自分を救うには他人の借り物ではなく、自分自身の理論を作らないとと改めて考えさせられたので、まぁよしとする。