遅い時刻に、深い所で

みんなは叫ぶ− お前らは神を冒涜していると。
そんなことは僕らはとうに知っている。
そんなことは僕らはとうに知っている。だから何だというのだ。
君らは死神の水車小屋で彼との契約という白い粉を碾いている。
君らはその粉を僕らの兄弟姉妹の前に置く−

僕らは時の白髪をふりまわす。

訳:飯吉光夫 / パウル・ツェラン詩集(小沢書店)より

うつが激しくなりついでに、パウル・ツェランを読んで母親に
手紙を書くという、さらにうつになりそうなことをしてみたら、
意外と気分が上向きになってきた。逆説療法ってやつか?