サービス業−感情労働−で燃え尽きないために

4月に辞めると言って、8月末で退社。現在は有給消化中だが、9月からの
仕事は決まっていない。
今までやっていて一番楽しかった仕事はホテルの部屋の掃除なのだが、
時給は安い。
特別なスキル・資格を持っていなくてある程度給料がよいとなると
もうサービス業−感情労働−しかないのである。
しかし、自分の悪感情を表にださずに人と対応することがどれだけ
心身にダメージを与えることか。
といいつつ、業種は違うが15年くらい苦情処理の電話番をやっていた。
今回もそうだが、だいたい5年で耐えきれなくて退職。

どうやって乗り切るかというと、

ベトナム戦争行くよりまし」
 ↓
アウシュビッツにいるよりまし」
 ↓
「会社の入り口にArbeit macht frei(労働は自由への道)の文字が見える」
 ↓
 退職

結局のところ、他人と比較して自分の位置を確認するのはあくまでも
一時的な慰めにすぎないので、結局は役に立たなくなる。
(とはいうものの矛盾してるけど、ミポリンよりは幸せと死ぬまで思ってる。
計算して辻仁成と結婚したとは思うけど。)

もちろん、通常の仕事と比べるのは大変失礼な話とは頭ではわかっている
けれども、自分としてはそういう風にしか考えられなかった。
時にはよかったと思えることもあるけれども、つらい時期の方が長かった。
このご時世なので、また文句をいいつつ、電話番に戻らなければいけない
かもしれない。
アウシュビッツなどユダヤ人収容所関係を詳しく調べてると、生きて
収容所を出たにも関わらず自殺した人が多いこと。
フランクルよりも、パウル・ツェランやジャン・アメリーの方に
どうにも共感してしまう私にとっては、かなり引っ張られる。
これからどうなるかまだ未定だけれども、たぶん「感情労働」からは
逃れられないとは思っているので、自分なりに少しずつまとめて
いこうと思う。